今日は阪神淡路大震災から20年目の日ということで、各地で追悼の行事がおこなわれていますね。
私自身も被災しましたので、今でもいろんな場面がつい昨日のことのように目に浮かんできます。でもあれから20年もの月日が経ったのですね。

震災のちょうど1年前に当院は開業しました。
そして、1周年の日に地震に遭い、自宅兼店舗も損壊し営業ができなくなってしまいました。

当院のお客様もたくさんの方が被災地域に住んでおられたので、心配であちこちのお客様のお宅や避難所を歩いて廻りましたが、あの時は、無事でおられた方にお会いできた喜びと、命を落とされたという悲痛な知らせを耳にした時の深い悲しみが入り交じって、とても複雑な気持ちだったのを覚えています。

震災後数ヶ月は、なんとか生活するのが精一杯で、営業再開までは時間がかかりましたが、まずは須磨区にあるマンションの1室を借り、仮店舗として看板も出さずに営業することから始めました。
ここで2年ほど営業しましたが、あの頃のお客様は看板の出ていないマンションの一室であるにもかかわらず、よくお越し下さったなと思います。

その後3年ほどは、新開地の近くで店舗を借り、ようやく看板を上げて営業できるようになり、そして、震災から5年後の2000年に、現在の場所にやっと戻ってくることができました。

いろんなことがありながらも、たくさんの方達に支えられて、開業から21年目の今日を迎えられたことを本当に嬉しく思いますし、心より感謝申し上げます。
皆さまにご恩返しができるよう、これからも自分なりに精一杯がんばりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

最後に、震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

合掌